本当に「高画質」って必要?

今は少し落ち着いた感もありますが、数年前のデジカメは「高画素」競争をやっていました。スマートフォンのカメラもそんな流れに乗っかった感がありましたね。

多分お話は単純で、「画質」という目に見えないものよりも「画素数」という分かりやすい指標の方が、製品を売る場合のうたい文句として訴求しやすいからです。

500万画素、というよりは1000万画素の高画素カメラ、というほうがなんかすごそうに感じますよね。そのあたりのメーカー心理が暴走気味になっちゃったということでしょう。

ですが、今の写真の撮られ方、使われ方を見ると、本当の意味での「画質」って必要なのだろうか?そう感じることが多くなりました。もちろん「画素数」のほうも必要ないのかも、と思います。

そのあたりを今の状況を眺めつつ考えてみます。

写真を見るのはスマホの画面、が増えた

写真をプリントして印画紙で見たり、パソコンの画面で見たりするケースは相対的にずっと割合を減らしていると思います。お茶の間の大画面テレビで写真を鑑賞、なんてことはもっと少ないのではないでしょうか。

恐らく今一番たくさん、写真を見るために使われているデバイスはスマートフォンです。

いつでもどこにでも持ち運ぶもので、すぐに写真を見る経験をシェアできる便利なデバイスであるのには間違いがありません。

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小さな画面

スマートフォンは電話としての使い勝手を考えると、あまり画面サイズを大きくすることができません。このため画面サイズは大きくても5型~6型程度に留まります。

これが一つ、写真に画質が求められなくなった原因だと思われます。

例えばお茶の間の40型の大画面テレビや、パソコンの24型ぐらいのディスプレイでDVDを再生したりするとボケボケの眠たい画面になって、画質の足りなさを強く実感することになると思います。

ですがスマートフォンの小さな画面でなら、DVDの動画を見てもほぼ不満を感じることはないでしょう。より解像度の低いネット動画を見ても、画質の悪さに気づきにくいと思います。

同じことが写真鑑賞でも言えると思います。

スマートフォンの小さな画面ならば、解像度の低い、画質の悪い画像を見てもアラに気づきにくい、というのが前提にあります。

SNSやblogの写真も

ネット経由でSNSやblogに写真をアップロードして共有するとしても、貼り付ける画像の大きさは現実的には大きくても800ドット x 600ドット、と言ったサイズになるのではないでしょうか。

大きな写真は、スマートフォンの携帯電話回線経由で鑑賞する場合にはパケット通信料を余計に消費してしまうことになりますから、逆にあまり好まれないケースの方が多くなると思います。

こちらの使い方でも、やはり本当の意味での「画質」にはあまり期待されていない、とも言えるように思います。画像を縮小してしまえば、やはり写真のアラは消えてしまいますから。

デジタルズームでも全然困らない

このような使い方がメインならば、実際のところスマートフォンのデジタルズームでも全然困ることがないでしょう。

デジタルズームというのは単に写真の中央部を強拡大しているだけなので、被写体が大きくなればなるほど画質は加速度的に劣化しているのです。ですが多少画質が悪くなっても、スマートフォンの小さな画面で見たり、SNSに貼り付けるサイズに画像を縮小してしまえば、やはり画質面でのアラは見えません。

もし、デジタルズームを使って強拡大した画像を大画面テレビに映したりすると、てきめんで画質の悪さに気づくことになると思うのですけれどね。

売り方を考えないとカメラはやっぱり売れない??

こういったスマートフォンが色々な生活の中心にあるような層に対しては、やっぱりデジカメって売れないガジェットなのかもしれません。

光学ズームで画質を落とさないまま遠くのものを大きく撮れる、と言っても、そもそも本当の意味での画質があまり必要とされていないと思われる現実があります。

そういったことを考えると、結局はやはりスマホのカメラで撮れない写真が撮れる、をキーワードにして訴求するしかなさそうではあります。

今ならば、イメージセンサーの大きなカメラでのボケや立体感の表現がその一つでしょう。

また、写真鑑賞の仕方も含めた提案で、お茶の間の大画面テレビでの写真の鑑賞なども合わせて提案する必要があるのかもしれません。

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