Core i9ブランド新設。AMD対抗でインテル18コアCPUを市場投入へ

先日のイベントでインテルがモンスター級CPUをコンシューマーPC市場に投入することを発表し、大きな話題となりました。

どうも直前までのロードマップには存在しなかった製品で、急遽市場への投入が決まったもののようです。発表資料や情報は後付け感満点のものとなっていました。

これは間違いなく既に自作PC市場である程度の評価を獲得して好調なAMDの新CPU、Ryzenシリーズへの対抗策と思われます。

今回はインテルが新たに市場投入を決めたCore i9などの次期ウルトラハイエンドCPUを取り上げます。

事実上競争がなかった高性能CPU

インテルがCore 2 Duoに始まる高性能CPUを世に出して以降、AMDはパソコン向け高性能CPUのジャンルでは苦戦を強いられる形になりました。

Pentium 4ベースのインテルCPU対、Athlon 64ベースのAMD CPUの構図だった時期には、パソコン向けCPUでもサーバー向けCPUでも大きく善戦するタイミングがありました。が、その後のインテルの会社規模をフルに使った力任せとも言える新CPU開発のペースにAMDが追従できませんでした。

その結果、Core iシリーズのCPUをインテルが継続的に更新していくようになってからは、事実上高性能パソコン向けCPU、高性能サーバー向けCPUのジャンルには競争がほぼなくなりました。

高性能なパソコンを組もうと思ったらCoreプロセッサ一択の状況が続いていました。

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楔を打ち込んだのはRyzen

そんな状況に楔を打ち込む形になったのは、AMDが完全新設計で作り上げた新CPU、Ryzenシリーズです。

インテルが既存のマイクロアーキテクチャの改善を積み重ねる形で現在のCoreプロセッサを組み上げてきたのに対して、AMDは完全新設計でRyzenシリーズを作り上げました。

アップデートを繰り返してきたことによる内部構造の無駄を抱えるCoreプロセッサと、ゼロから設計したことでクリーンなアーキテクチャに出来たRyzenの差がある程度性能面などに現れる形になり、トータル性能でRyzenシリーズは非常にひさびさにCoreプロセッサのライバルに躍り出る形になっています。

また、8コア/16スレッド対応ながら非常にコストパフォーマンスの高い製品を投入できていて、特にハイエンド指向の自作ユーザーに大歓迎される状況になっています。

いくつかのパソコンメーカーもRyzenを搭載する製品の開発に動き始めています。

Ryzen Threadripperの影

AMDは2017年夏以降に、16コア/32スレッド対応のコンシューマー向けCPUを市場に投入すると宣言しています。どう考えても一般ユーザー向けにはオーバースペック過ぎるCPUですが、AMDのまさにフラッグシップモデルとしてインテルCPUを圧倒するイメージを作りたかったのでしょう。

恐らくインテルもこのCPUやRyzenシリーズの高性能・高効率っぷりに危機感を覚えたのでしょう。それが今回のCore i9をはじめとするインテルのウルトラハイエンドCPUの市場投入につながったと思われます。

AMDはRyzen Threadripperを現行の8コアRyzenを2つ接合する形で製造すると思われています。もしこれ以上のCPUを作るとすると、24コアか32コアになるはずです。実際にAMDがサーバー向けに予定しているハイエンドチップは32コアのものです。

こまかなコア数のバリエーションは作れないはずなのです。

インテルはその間隙を突いてきたようなイメージの製品展開でカウンターを打ってきました。

Skylake-X、KabyLake-Xと呼ばれる新エクストリームラインのCPUの最上位に「18コア」の製品を追加したのがその一番の表れになると思います。

次期Xeonからの流用

インテルのエクストリームラインのCPUはご存じの通りサーバー向けのCPUであるXeon、ほぼそのものです。

このため今回発表になった12コア以上のCore i9プロセッサも次期Xeonから転用したもので、準備期間もほとんどなさそうな中、あっという間にラインアップの補完が可能になったところにはインテルのかなりの強みが感じられますね。

先日の発表では12コア以上のCPUでは動作クロックもTDPも明らかにされておらず、PCメーカーにも事前のアナウンスが間に合っていない状況だったようです。それぐらいにインテルも大慌ての対応だったのでしょう。

ただ、これでまたPC向けCPU市場も活気づきそうですね。やはりこういったジャンルは強力なライバルがいないと盛り上がりません

インテルは第8世代のCoreプロセッサでは、性能を30%引き上げるとかなり大胆とも思われる宣言をしていますから、またこのジャンルが楽しくなってくるかもしれません。

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