Ryzenシリーズが絶好調のAMD。インテルとガチンコ勝負へ

AMDの完全新設計のCPU、Ryzenシリーズが好調です。

まだメーカー製パソコンで搭載機がないため、主に自作パソコンユーザーやショップブランドパソコンのレベルに留まりますが、実性能の高さと8コア/16スレッド環境を比較的安価に実現可能なことが高く評価されています。

そんなAMDがRyzenシリーズの優れた資質をより広い範囲で活用する方針を打ち出しています。

AMDの今後のCPUの展開なども含めRyzenシリーズの状況をまとめます。

Ryzen 7の高い性能

Ryzen 7は事前のプレスリリースにあったとおり、実性能においても高い性能が実現されていました。

CPUやGPUのリリース前のメーカー資料は自社製品に有利な点を上手く使って性能の高さをアピールする資料になりがちなため、ユーザーが実際にリリースされた製品を使ってみたら、プレスリリースの資料通りの性能が出ることはなかなかないのが実情です。

ですがRyzenシリーズはユーザーが実際に利用する範囲でもとても高い性能が実現されており、8コア/16スレッド対応のパソコンをかなり高いコストパフォーマンスで実現可能なことが非常に高く評価されています。

チップセット関連かもしれませんが、一部周辺機器との互換性などで問題があるとの報告も上がっていますが、基本的な性能面ではほぼ期待通りのCPUとなっています。

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ウルトラハイエンドやサーバー向けモンスターCPUでもインテルと真っ向勝負へ

このRyzenシリーズのCPUコアの基本設計の正しさ、素性の良さを活用する形で、AMDは一般向けのウルトラハイエンドと言えるジャンルの製品、サーバー向けでもモンスタークラスのCPU製品の投入を行なって、それらのジャンルでリードするインテルに真っ向から勝負を挑むようです。

一般PC向け(既に「一般」向けとは呼びにくいレベルのスペックですが..)には、16コア/32スレッド対応の製品を、サーバー向けには32コア/64スレッド対応の製品の投入を予告しています。

AMDは企業体力的に16コアや32コアのCPUを再設計して1から作り直す体力が今のところはありませんので、これらのCPUは現存する8コアRyzenをチップ内部で接合する形で製造すると思われています。(かつてのPentium Dなどのように)

素のRyzenシリーズの実性能の良さとも合わせ、これらのニュースにインテルもカウンターを打つ形でCore-XシリーズにCore i9と最大18コアのCPUを追加してきたところも、Ryzenシリーズの資質の高さを裏付けるような形になったと言えそうです。

16コアCPUとなるRyzen Threadripperは2017年夏頃のリリースが予定されていて、DELLが同社のゲーミングパソコンALIENWAREシリーズのデスクトップハイエンド機種に搭載することが既に発表済みです。

先日開催されたゲーム関連のイベントE3では、例の「おにぎり型」デスクトップPCに搭載されたRyzen Threadripperが既に稼働しているデモンストレーションも行なわれています。

TDP 95W級のRyzen 7を2個内蔵したような形になるのがRyzen Threadripperだと考えられていますので、動作クロックはかなり抑制されることが予想されていました。ですが、DELLのデモ機ではRyzen Threadripperが定格3.4GHz、ブースト時最大3.8GHzで動作していたとのレポートがありました。

DELLのゲームパソコンだけに、出荷時からオーバークロック設定が行われた状態で世に出る可能性もありますが、16コアCPUながらシングルスレッドの実行性能も諦める必要がないCPUに仕上がるかもしれません。

本当の勝負はAPUデビュー後

ですが、Ryzenシリーズが本当にマーケットで成功するかどうかは、4コアCPU部+GPUを統合すると思われるAMDが言うところのAPU版Ryzenが世に出て、それがどういう評価を受けるかにかかっていると思います。

実際のところ本当の一般ユーザーにとっては、8コア/16スレッドCPUでも高性能すぎるからです。恐らくは4コア/8スレッド対応のCPUでもかなりの割合のユーザーにとっては性能を持て余し気味になります。

AMDではAPU版Ryzenは4コアCPUで行く方針のようですので、実性能と価格面がどのあたりに落とし込めるかで、本当の意味での勝負が始まると思います。

APU版Ryzenが出る頃にはインテルの第8世代のCoreプロセッサのリリースも近づいているはずですから、パソコン向けCPUの動向がどうなるか、2017年はひさびさに楽しみな年になりそうです。

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