高倍率ズームのタムロン面目躍如。ズーム比20倍を超えるレンズ登場

タムロンはフィルムカメラの時代から高倍率ズームレンズの世界をリードしてきたメーカーです。

一般向けの世界初の高倍率ズームレンズを販売したのもタムロンでした。

そのタムロンがまた大きなブレイクスルーをやってのけました。なんとズーム比が20倍を超えるレンズを市場に投入することになったのです。

今回は脅威のズーム比22.2倍を実現するレンズ「18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD」を取り上げます。

遂に400mmまで到達

今までの最もズーム比が高い一眼レフ用高倍率ズームレンズは、タムロンの16-300mmでした。競合他社よりも広角側が2mm広く、広角側のこの差は使い勝手の上でかなり大きな差となっていました。

さすがに望遠端の描写は少しゆるくなるものの、換算24mm~450mmを1本のレンズでカバーできるのは大きく、極めて使い出のあるレンズになっていました。

今回登場した18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLDは、広角側が少し狭くなったものの、望遠端は遂に400mmまで到達。超望遠のど真ん中まで高倍率ズームレンズがカバーできるようになりました。

また、換算600mmという焦点距離は、野鳥撮影の入り口にも対応できるレンジです。

空港での旅客機の撮影ならば、展望デッキすぐ横のエプロンにいる機体から、離陸上昇していく機体、着陸のアプローチに入った機体まで、幅広くレンズ1本での対応が出来るようになります。

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超高倍率ながらかなりコンパクト

従来機よりは少しサイズが大きくなりましたが、カバーできる焦点距離のレンジを考えると十分にコンパクトと言えるサイズが実現されているのもすごいところでしょう。

重量は710g程度に収まっていて、フィルターは72mmでOKになっています。

このズーム比ながら最短撮影距離はズーム全域で45cmと、高倍率ズームは寄れない、は完全に過去のものとなりました。最大撮影倍率は1:2.9で、簡易マクロ的な使い方も可能です。

・望遠端はさすがに少しゆるいものの、実用性の高い描写

タムロンのサイトでは、既に18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLDの情報がかなり詳しく公開されています。その中にはMTFのグラフや作例写真もアップされています。

望遠側のMTF曲線を見ると、被写体の主線の描写とマッチしやすい10本/mmのラインは高倍率ズームの望遠端とは思えないぐらいに高い水準を維持しています。

主線などの解像感は比較的しっかりしていそうです。

そのかわりもう少し細かな絵柄の描写に相関のある30本/mmのラインにはかなりの低下が見られるため、トータルでは主線の周りにある程度のにじみを伴う描写のレンズになりそうです。

望遠端・開放絞りでの作例を見てみると思いの外しっかりとした描写で、確かににじみはある程度あるものの、実用性はかなり高そうな写りになっていました。

広角端ではより解像感が高く、周辺に行くに従って倍率色収差が少し目立つようになるものの、周辺まで流れの少ないかなり優秀な写りになっていました。

家庭用ビデオカメラも超えるようなズーム比を実現しつつ、この描写を備えたズームレンズを設計・製造できると言うことに驚きを禁じ得ませんね。

しかもAPS-Cサイズセンサーのイメージサークルをカバーできる訳ですから。

まとめ

最近、高画質で明るく、個性的なレンズを世に出して元気の良さの復活ぶりをアピールしているタムロンですが、今度は「高倍率ズームならタムロン」のイメージ通りの製品で他を圧倒するようなレンズを登場させてきました。

「とりあえず出しました」ではないしっかりした写りも実現しているところが、今のタムロンの勢いを感じさせてくれます。

シグマがこれにどう反応するか、こちらもちょっと見物ですね。

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