キヤノンから新TS-Eレンズ3本まとめて登場

キヤノンからティルトとシフト機能の両方を利用可能なレンズ、TS-Eレンズの新機種3本がまとめて登場しました。

写真もデジタル時代になって多くの処理をデジタル的な演算で代用することが可能になっていますが、デジタルプロセスで発生する画質の低下などを伴わない光学的な機能ならではの特徴をうちだしたレンズです。

今回はティルトとシフトの説明などを取り入れつつ、新TS-Eレンズをご紹介していきます。

ティルトとシフトとは

まずはレンズの紹介の前に「ティルト」と「シフト」機能について説明しましょう。

画質やボケ味のコントロール、と表現する媒体もあったようですが、ティルト・シフト機能の実態はその表現とは微妙に異なります。

まずティルトは、レンズをイメージセンサー・光軸に対して「傾ける」ことが出来る機能です。「TILT」の名前の通りですね。

これによりピントの合う面を、イメージセンサーに対して傾斜させることが出来るようになります。

うまく活用することで、「擬似的に」被写界深度が浅くなったり深くなったりしたように見せることが出来るようになります。ミニチュア写真に見えるような実写画像の多くでこの機能を使っています。

シフトは「SHIFT」で、レンズを光軸に平行に上下(または左右)に移動させることが出来ます。この機能により、カメラを上下に振ることなく撮影する範囲を上下に「シフト」できます。

広角レンズに特有の遠近感の誇張により、見上げるように撮影した写真で被写体の上側がすぼまるように写る現象は、カメラを上下に振ることによって発生しています。

シフト機能を使いつつ被写体を撮影すれば、建築物の完成予想イラストのように、上側がすぼまらない建物写真などの撮影が行えます。

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3本の新TS-Eレンズ

キヤノンのEFマウントでは絞りを電磁絞りとしたことで絞りコントロールのための機械式リンクが不要になり、ティルト・シフトレンズでも自動絞りのコントロールが可能になりました。

このためEFマウントスタートのごく初期からTS-Eレンズがリリースされていました。

比較的最近まで初期のTS-Eレンズが生き残っていたのですが、デジタルカメラの高画素化により光学性能面の不満が生まれてきたのだと思います。

広角側から順次ラインアップの更新が行なわれています。

その流れに乗る形で先日、50mm、90mm、135mmの新TS-Eレンズが発表されています。

どのレンズも自動絞り対応でマニュアルフォーカスのレンズになりますが、0.5倍までのマクロ撮影に対応するところが特徴になっています。

またいずれもLレンズを名乗る、非常に高性能なレンズとなっています。

マクロ域ではシフトがとても有効

マクロ域では被写体に大きく接近する形になりますので、相対的に通常撮影よりも被写体の変形が大きく出やすくなります。このため被写体の変形まで含めて考える際には、マクロ域では100mmクラスのレンズが「標準レンズ」と呼ばれることになります。

この図形の変形をシフト機能を使うことにより抑えることが可能なため、TS-Eレンズは伝統的に近接能力が高くなっています。

50mm、90mmのTS-Eレンズでは特にこちらの能力が威力を発揮することでしょう。

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135mmはティルト重視の使い方も?

135mmクラスになると、マクロ域でも被写体の変形の影響は少なくなるはずです。

ですのでこのレンズはどちらかと言えばティルト機能に重きを置いた使われ方をするのではないかと思います。

望遠レンズならではの被写界深度の浅さと合わせ、よりユニークな表現が可能になるレンズのはずです。

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