第8世代のCoreプロセッサ一通り出そろう。薄型ノートも4コア時代へ

インテルから第8世代のCoreプロセッサの一般的なノートパソコン向けのU型番、デスクトップパソコン向けのプロセッサが一通り公表されました。

ノートPC向けは既にメーカーにサンプル品が出回っていて、9月頭のIFAでは既にDELLが実機を展示しており、販売開始ももうすぐになっていると思われます。

今回は第8世代のCoreプロセッサの内容を一通りまとめてみます。

TDP 15Wでクアッドコアを実現

ノートパソコン向けのプロセッサではTDP 15Wの一般的なノートパソコン向けのSKUでも、遂にクアッドコアが実現されます。

このクラスのCPUは従来Ultrabookと呼ばれてきたような薄型ノートパソコンにも採用されるCPUで、かつては厚くて重たい「デスクノート」限定だったクアッドコア製品が、薄型ノートPCにも当然のように入り込んでくることになります。

従来はデスクトップパソコンや大柄なデスクノート任せだったCPUをたくさん使う処理も、今度は持ち運び可能なモバイル型ノートPCで行えるケースが増えるはずです。

また一つ、パソコンを活用するスタイルに変化が出るかもしれませんね。

ここまでに発表されているSKUは4つで、最も高性能なCore i7-8650Uでは、定格1.9GHz動作、ブースト時最大4.2GHzまでクロックが上がります。シングルスレッドで良ければまさにデスクトップパソコン並の性能を発揮するはずです。

組み合わされるiGPUは「Intel UHD Graphics 620」で、いわゆるGT2構成のものと思われます。特段高性能なGPUではありませんが、かつての統合GPUとは異なり、軽いゲームもこなせる性能があります。

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デスクトップは6コアに

デスクトップ向けの最上位となるCore i7-8700Kではコア数は6コアに増加し、12スレッド対応のCPUになります。

また、Core i5ブランドも6コア製品になりますが、HT対応が行なわれないため6コア6スレッド対応のCPUになります。

さらに、遂にはCore i3も4コア製品になります。

TDPは全体に第7世代のものよりも少し上昇気味。定格の動作周波数が抑えられている製品が多くなっていて、コア数の増加による消費電力・発熱の増加分をクロックの抑制でカバーしようという意図が見えますね。

その代わりブースト時の最大動作クロックは引き上げられた製品が多く、14nm世代で3番目の改善版の製造プロセスにより、電力効率、性能面のブラッシュアップが行なわれていることが分かります。

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インテルの動きを加速させたのはRyzenシリーズ

インテルが第8世代のCoreプロセッサの製品化を加速した背景には、やはりAMDのRyzenシリーズがあったのは間違いないでしょう。

今回のより一般ユーザー向けとなるCoreプロセッサは、APU版のRyzenシリーズへの先手を打ったようなイメージになっているように思います。

恐らくインテルでは既に発売されているRyzenシリーズの詳細な性能などを見極めた上で、第8世代のCoreプロセッサを10nmの製品にするか、14nmの改善版にするかで慎重な判断を行なったのだと思います。

かなり短期間でコア数を増やしたダイを作れてしまうあたりに、今のCoreプロセッサの設計の優秀さとインテルの企業体力が垣間見えますが、そういった状況を作り出してくれたのは間違いなくAMDの製品展開です。

しばらくPCのCPUには性能面のジャンプアップがない時期が続いていました。間違いなくその停滞は打ち破られた感じです。

第8世代のCoreプロセッサに対してさらにAMDがどんな策を打ってくるか、そちらも楽しみになってきました。

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