タムロンユニークな狙いの新レンズ2本投入

タムロンは一昨年あたりからレンズのラインアップなどの一新を図り始めています。

レンズのデザインも完全にリニューアルし、非常にシンプルで美しいデザインに新レンズは変わりつつあります。また、今まであまり手を出してこなかった高画質の単焦点レンズのジャンルにも積極的に乗り出すようになりました。

そんな動きの中でも他社とまともにぶつかる訳ではないタイプの製品で、うまく市場の穴を突くような製品展開をしています。ほかにはない「かゆいところに手が届く」ような種類のレンズを出している印象ですね。

その延長でタムロンは今年はまず2本の新レンズを投入してきました。

70-210mm F/4 Di VC USD

ありそうでなかったレンズがこちらですね。

カメラメーカーの純正品には、70-200mmクラスで開放F値がF4クラスのコンパクトで高性能なズームレンズです。「小三元」レンズの一角とも言われるタイプですね。

このジャンルのレンズ、なぜかレンズメーカーでは対応製品を出していませんでした。

このタイプのレンズのメリットはなんと言ってもその機動力の高さ。重量の軽さですね。このレンズは三脚座も省いていて重量は1kgを切る850g程度。70-200mm F2.8クラスの1.5kg前後の重量と比較すると、非常に手軽に振り回せるレンズになっています。

70-210mm F/4 Di VC USDは最短撮影距離も95cmと短く、望遠端ならば軽い望遠マクロ的な使い方も可能です。210mmでの最大撮影倍率は0.32倍程度になります。

価格面でもF2.8通しのレンズよりも手頃な価格で入手が出来ます。

フルサイズEマウント対応28-75mm F/2.8 Di III RXD

こちらはかなり大胆な戦略と言えそうなレンズです。恐らく初めてのサードパーティー製でソニーの35mmフルサイズミラーレス一眼向けの標準ズームレンズだと思います。

レンズの中身的にはショートバックフォーカスのミラーレス一眼向け完全新作ではないような気もしますが、まだカメラ的にフォロワーのいない35mmフルサイズ対応のミラーレス一眼向け、と言う部分にタムロンの挑戦の志を感じます。

他社が35mmフルサイズのミラーレス一眼をリリースしてからの方が戦略としては安全だと思うのですが、タムロンはそこにチャレンジしてきました。

焦点距離レンジには懐かしさを覚える人もいるかもしれませんね。広角側を28mmまでに抑えることでレンズをコンパクトにまとめています。加えて望遠側の75mmというちょっとユニークな焦点距離がこのレンズの個性を引き立てています。

AF駆動用のモーターにはステッピングモーター系のものを採用していて、動画撮影にも適しているとタムロンではうたっています。

最短撮影距離は広角端では19cm、望遠端でも39cmとかなりの近接能力があります。

他社とは一線を画す戦略

タムロンは数年前から勢いを取り戻しつつあり、高画質・高性能レンズのジャンルで他社に先行を許した状況を少しずつ取り戻しつつあります。ただ、完全にガチンコで他社製品と同じ土俵で勝負することは、うまく回避しているようにも見えます。

ユーザーからは購入の比較対象に上るけれども、微妙にスペックが違って直接の競争相手にはならないうまいポジショニングを行なっているように感じられます。

今回の2本のレンズもそんなポジショニングの製品に見えますね。

著者も70-210mm F4にはちょっと興味があります。70-200mm F2.8のレンズを使っていますが、やっぱり重たいのです。長時間振り回すには。

そいいったカメラユーザーの琴線に響く、魅力のあるレンズ2本に仕上がっていると思います。

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