デジタルカメラのボディ内手ぶれ補正の新たな可能性

デジタルカメラの中には手ぶれ補正機構の手法として、イメージセンサーを動かして手ぶれを緩和する方式をとるカメラがあります。

このボディ内手ぶれ補正のイメージセンサーをある程度自由に動かせる仕組みを利用して、面白い機能を実現するカメラが出始めました。

ペンタックスのアストロトレーサー

その一つがペンタックスのデジタル一眼レフカメラで使える、アストロトレーサーというオプションによる機能です。

アストロトレーサーはGPSと電子コンパスなどのセンサーを搭載して、カメラの位置、レンズが向けられている方向などを正確に知ることが出来ます。

そしてその情報を元にボディー内手ぶれ補正の仕組みを利用して少しずつイメージセンサーを動かして、カメラ自体を動かすことなく、星の日周運動を追いかけることが出来るのです。

星の写真を撮影する場合、星は大変暗いのでたくさんの星を写し込もうとすると、数十秒といった長時間の露出が必要になります。

ですが、星は地球の自転によって移動していってしまいますので、露出時間が長くなると移動の軌跡が写る形になり、点にはならなくなります。

長時間露出でも星を点に写すためには、今までは「赤道儀」と呼ばれる天体望遠鏡関連の装置が必要だったのですが、アストロトレーサーではそれを不要にしてしまいました。

ただ、アストロトレーサーで星を追いかけられる時間には限りがあります。

ボディ内手ぶれ補正機構で、イメージセンサーを動かせる範囲はそれほど広くはありませんから。さすがに万能というわけにはいかない、ということですね。

ただ、この機能を実現できたことは、利用者にとっても、そして他のカメラメーカーにとっても目から鱗の出来事だったと思います。

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ペンタックスのローパスセレクター

もう一つペンタックスが実現した面白い機能が、ローパスフィルターの機能を手ぶれ補正の機構を使って代用するものです。

シャッターが開いている間、ボディ内手ぶれ補正機構を利用してイメージセンサーをわざとにほんのわずか震動させてやることで、写る像をわずかにぼかす、というかブレさせて、ローパスフィルターなしでもモアレや偽色の発生を出来るだけ抑えようというものです。

シャッタースピードが速くなると効果がなくなるという弱点はありますが、イメージセンサーのローパスフィルターを外すことがトレンドになりつつある今のデジタル一眼レフカメラの中で、モアレを抑制するための新しい解の一つとして注目されました。

普段はローパスフィルターなしの解像感の高い画像、モアレの発生しやすい絵柄ではローパスセレクター機能を利用して、モアレを抑制。この二つが1台のカメラで両立できるのです。

オリンパスのハイレゾショット

オリンパスもイメージセンサーシフト式のボディ内手ぶれ補正機構を持つメーカーですが、こちらも新機種に面白い機能を載せてきました。

ボディ内手ぶれ補正機構を利用してイメージセンサーを画素の大きさの半分だけずらして複数枚の写真を撮り、それらを合成することで、実際に解像度の上がった画像を撮影できる機能です。

オリンパスのデジタル一眼カメラが搭載するイメージセンサーは約1600万画素のものですが、この機能を利用することで、4000万画素相当の画像を生成することが出来るようになっています。

超解像などの技術で擬似的に生成された高画素とは異なり、本当に解像度がついてくるところがこの機能のミソです。

これからもボディ内手ぶれ補正機構を活かして、今まで考えもしなかったアイディアが具現化されてくるのかもしれません。

これらの機能はそういったワクワクを感じさせてくれるものでもあると思います。

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