望遠レンズによる遠近感の表現と圧縮効果

特に望遠レンズでより有効に使うことが出来る撮影上の効果として、「圧縮効果」というものがあります。

これは遠くの被写体を望遠レンズで拡大して撮影した場合に、手前にある被写体と奥にある被写体との間の距離感が小さくなると言うものです。

この圧縮効果についてまとめてみましょう。

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圧縮効果は本来は望遠レンズによるものではない

冒頭で望遠レンズを使う際に効果的に利用できる、と書きましたが、実は圧縮効果は望遠レンズによって発生するものではありません。

実際には、遠距離にあるもの相互の間の距離感が弱くなる現象ですので、広角レンズで撮影した写真の中でも発生しています。

広角レンズで撮った写真の遠景の部分を拡大してみると、やはり圧縮効果により遠近感は弱くなっていることがわかります。

望遠レンズを使用する場合には、レンズ自体で遠距離の被写体を拡大して撮影しますので、写真においては望遠レンズを使用する方が圧縮効果を利用しやすい、効果が分かりやすいだけ、ということになります。

遠近感が弱くなる

例えば、目の前にある列車を広角レンズで撮影すると列車の先頭はとても大きく、後ろはすぼまって小さく写りますが、少し離れたところから同じ列車を望遠レンズで撮影すると、列車の先頭を同じ大きさになるようにフレーミングしても、列車の後ろ側は広角レンズで撮影したものよりもずっと大きく写って、列車の形からは遠近感を感じにくくなります。

また、人物撮影などでも、焦点距離の異なるレンズに交換しながら人物自体が同じ大きさで写るように調整しつつ何度も撮影を撮影していくと、レンズによって人物の後ろの空間の表現が全く違うものとなります。

パース

上のようなやり方で何枚も写真を撮ってみると、レンズの焦点距離が長くなるほど人物の後ろに映り込む範囲が狭くなり、人物とその後ろのものがすぐ近くにあるかのように見えるようになります。

逆に焦点距離が短くなりレンズが広角になっていくと、人物の後ろに映り込む範囲が広くなり、背景との距離が大きく開いたように見える写真になります。

つまり、レンズの焦点距離によっていわゆるパースが大きく変わってきます。

レンズの違いによるパースの変化を上手く利用することで、主被写体の周りの空間の表現をまったく変えることが出来るわけです。

使いこなしはなかなか大変ではありますが、この原理を理解するだけでも写真の表現が大きく広がる可能性があります。

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