写真の表現を広げる絞りのもう一つの使い方。玉ボケと光芒

絞りを上手く使ってやると、写真の表現の幅を広げてやることが出来ます。

全画面ピントをあっているような表現にしたり、主被写体の前後をぼかして立体感を表現したり、主題を明確にしたり。

ですが、その他にもいくつかの独特の表現を絞りを使ってコントロールしてやることが可能になります。

光芒

ジフラクションとも呼ばれていたように思いますが、最近はこちらの言葉はあまり耳にしません。「光芒」という言葉にしてひとくくりで言われています。

列車の写真のヘッドライトの周りに8本光芒が出ているのが見えるかと思います。
IMG_1420_2

写真の中で太陽や、夜景の照明などから強い光芒が出ている画像を見たことがある方が多いかと思いますが、あれも絞りを使ってやることで、ある程度狙って出現させることが出来ます。

原理的には、絞り羽の羽根と羽根が重なるところの、角張った部分で発生する光の回折現象により光芒が現れるとされています。

絞り羽の角張った部分で起こる現象ですので、絞ったときの開口部が丸に近い形だと発生しません。

ですので、最近はやりのボケ味を良くするための「円形絞り」の機能が有効なF値では、光芒の発生する写真にはなりません。

光芒が出る写真を撮るには、点光源に近い強い光源を画面の中に配置して、大きく絞り込んだ状態での写真を撮るのが有効です。

光芒を発生させるための特製のフィルター(クロスラインフィルター)もありますが、やり方が分かっていればそういったオプションを使用することなく画面を華やかな印象に変えることが出来ます。

ただ、光芒の主張が強すぎると、主被写体が何だったか分かりにくくなる可能性はあります。

また光芒の出る本数には絞り羽の枚数が関係します。

絞り羽が偶数枚の絞りだと絞り羽の枚数分だけ、奇数だと絞り羽の枚数の2倍の光芒が出ます。具体的には、8枚絞りであれば8本、7枚絞りであれば14本発生します。

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玉ボケ

画面をファンタジックな雰囲気に変えたり、華を添えたりするのに役立つ描写に「玉ボケ」と言われるボケがあります。

これは点光源を大きくぼかした状態のものです。

この写真の背景の白い丸いボケが玉ボケです。

IMG_4084

玉ボケを生じさせるのは割と簡単で、試しに撮影してみる場合には、流れる水のキラキラした部分を大きめにぼかして撮影すると、比較的簡単に発生させることが出来、玉ボケがどんな物かの確認は出来ると思います。

主被写体の周りに玉ボケを配置したりすると、画面がどこかファンタジックな雰囲気になったりします。

ただ、これも使いすぎると主被写体がなんだか分からなない写真になったり、うるさい印象になってしまったりします。

この点では例に挙げた写真は失敗例の一つです。玉ボケが存在感を主張しすぎています。

玉ボケの形は、絞りの開口部の形をそのまま反映しますので、綺麗な玉ボケを得るためにはレンズを開放で使うか、円形絞りを採用しているレンズであれば、円形絞りの機能が有効な、あまり絞り込んでいない状態で撮影をすることが必要です。

円形絞りを採用したレンズでも大きく絞り込むと絞りの形が多角形になりますので、綺麗に丸い玉ボケは出なくなります。

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