今のパソコンで行う作業で最も重いタスクの一つは動画のエンコード

今のパソコン、特にデスクトップパソコンはすごいレベルの性能を実現しています。通常の利用の範囲では、一般の人がその性能のピークを引き出すことはまず不可能です。

Webサイトの巡回や、オフィスソフトの利用、ネット動画の視聴程度では、パソコンの、特にCPUはほとんど遊んでいる状態になります。

こういった超高性能とも言えるような現代のパソコンにとっても、とても重い作業もまだ何種類か残されています。そのうち一つが動画のエンコードです。

  • 動画のエンコードとは

動画のエンコードとは、ビデオカメラやデジタルカメラなどで撮影された動画を、他の人に手渡したり、ネットで配信するために適切なサイズ、形式に変換するための作業のことをいいます。

一般にビデオカメラやデジタルカメラで撮影された動画は画質を最優先した形となっているため、データ量が巨大なケースが多く、何らかの媒体に格納して手渡しするにもあまり適した形にはなっていません。また、ネットでの配信にはまったく不向きな、というよりは、ほぼネット配信などは不可能なほどの大きさになっています。

このため、出来るだけ画質を保ったまま、データのサイズを小さくする方向で動画を変換する作業を行います。

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    動画のエンコードの難しさ

スマートフォンなどでもよく使われるファイルの拡張子が「.mp4」となる、MPEG4と呼ばれる形式の動画など、現在のほとんどの動画の形式では、データ量を大幅に小さくするためにかなり複雑なデータの圧縮が行われます。

一般的な動画は複数の静止画を毎秒30コマとか60コマ書き換えていくことで、動いているように見せる仕組みになっていますが、今の動画のデータは、ある基準となる画面以降は、画面の中の絵柄すべての情報を持っているわけではありません。基準となる画面との「差分」を積み重ねる形で次のコマの絵柄を作り上げていきます。

あるタイミングのデータには、前のコマと比較して「動きのある部分」だけのデータしかなく、動いていない部分のデータは存在しないのです。

こういった、画面の全部の絵柄のデータを持つコマと、動きのある部分だけのデータを持つコマの積み重ねのデータを作製していくのがエンコードの作業ともいえます。

元々扱うデータが膨大なことに加え、2つのコマの間での差分の検出処理などが大変に処理量が多い上に重く、現在の最高性能のパソコン用CPUを利用しても、フルHDの動画をエンコードするには、動画の記録時間の数倍の時間が必要になることが多くなっています。

TaskManager

  • 最新のCPUにはハードウェアでエンコードをする機能も

こういった非常に重い動画のエンコード作業を行うためのハードウェアを備えたCPUやGPUも登場しています。

例えばインテルのCoreプロセッサシリーズには、「クイックシンクビデオ」という機能があります。この機能を使うと、CPUでソフトウェアで処理して動画のエンコード作業を行うよりも、数倍高速に動画の圧縮を行うことが出来ます。

ただ、こういったハードウェアによる動画のエンコードには画質面ではまだまだ課題がある状況で、サイズを小さくしつつ画質を出来るだけ保つ場合には、高性能・高画質のエンコード用のソフトを使ってCPUに仕事をさせるケースが多くなります。

こういった用途まで考えると今の超高性能と言えるCPUであっても、まだまだパワー不足、とも言えるのです。

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