デジタルカメラの交換レンズ、新しい流れ

レンズ交換式デジタルカメラの交換レンズの動きに、ここのところ少し違った流れが出て来ています。それらをいくつかピックアップしてみます。

比較的安価な「大砲」レンズ

カメラメーカー純正の500mmとか600mmといった超望遠の領域に手が届くレンズは、定価では7桁万円のプライスタグが付けられるまさに高嶺の花の製品です。こういうジャンルのレンズにも風穴を開けてくれているのが、レンズメーカーの製品です。

開放F値は若干暗くなりますが、純正品の1/10程度の価格で購入可能な500mmまで手が届く製品をタムロンとシグマが製品化してくれていました。ここにさらに一つブレイクスルーを最初に持ち込んだのがタムロンです。

150-600mmという、従来ではちょっと考えられなかったスペックを持つレンズを投入してきました。それまでの望遠端が500mmまでのレンズよりも若干値段は上がりましたが、それでも、個人がちょっと頑張ると手の届くところで販売してくれています。

性能的にも販売価格を考えると非常に良好で、飛行機の撮影や野鳥の撮影に挑戦する人には、大変嬉しい製品になっています。

これにシグマも対抗製品を出してきました。しかも、堅牢性の高い製品と、防水などのスペックを外した代わりに小型軽量になっているものの2つを製品化してしまいました。どちらも望遠端までかなり高画質で、実用性はかなり高くなっています。

またシグマのレンズは、他のメーカーのレンズは対応しない、斜め方向の流し撮りにも手ぶれ補正を対応させているところもポイントが高いです。

こういったレンズも含め、レンズメーカーが独自の存在感を見せて、デジタルカメラの交換レンズの世界に一つ新しい流れを作ってくれているように思います。

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見直される単焦点レンズ

レンズ交換式デジタルカメラの世界では、今、単焦点レンズが見直される流れになっているように思います。

ズームレンズの便利さとズームレンズ自体の光学性能の向上で、一時はすっかりプロや一部のハイアマチュア向けだけ、と思われるようになっていた単焦点レンズを、より多くの人が使ってみようと思い始めているようです。

レンズメーカーが超高性能だけども、その分、高価な単焦点レンズを出してその性能と個性から市場で非常に高い評価を獲得したり、カメラメーカーも比較的安価だけれども光学性能もかなりのもの、といった手の出しやすい単焦点レンズを出したりと、ユーザの単焦点レンズを使ってみたい、という希望を上手く汲む形で市場が回っています。

超高級「標準レンズ」も

そんな中で、ツアイスが35万円を超えるような超高額の標準レンズを出したり、シグマがやはり日本製としては破格の10万円を超える定価の標準レンズを発売したりしています。そしてそれらのレンズがどちらも非常に高い評価を得ています。

また、手頃な方のレンズとしては、キヤノンは50mm/F1.8のレンズを、なんと四半世紀ぶりにリニューアルしました。前のモデルは非常に作りはチープですがその分安く、でも写りは上々というレンズで、月産7万本を記録したこともあるロングセラー&ベストセレラーレンズでした。

このレンズの売れ行きを考えると、元々、単焦点レンズには根強い支持があった、と考えることも出来そうです。ただ、カメラメーカー、レンズメーカーとも、そのニーズに応えられる製品を出していなかったのだと。

今は、コンパクトデジカメはスマートフォンに食われて非常に厳しい状態になっていますが、レンズ交換式のデジタルカメラはそれとは正反対に絶好調とも言える状態です。

まさにスマートフォンのカメラから写真に入って来て不満を覚えた層が、コンデジを飛び越えて一気にレンズ交換式のデジタルカメラに流れ込んできているのでしょう。

こういった人たちは多分、カメラや写真に対する先入観がありません。自由な発想が出来る分、より新しい何かを見つけてくれる可能性も持っていそうです。

交換レンズ市場が元気なのはこういった事情もありそうですし、レンズの設計開発に関して何らかのブレイクスルーもあったように見えます。デジタルカメラになってレンズに求められる性能が数段厳しくなったのも、いい刺激になったのかもしれません。

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