デジタルカメラ用交換レンズなどのちょっと特殊な「ブランド」

デジタルカメラのレンズにはある変わった「ブランド」が存在しています。メーカーやレンズの形式などとはあまり関係がありません。

ですが、多くのデジタルカメラがそのブランドを使ってカメラの機能、レンズの機能をアピールしているように見えます。

「焦点距離」

早速ネタばらしをしてしまいますが、それは、レンズの「焦点距離」です。

35mmフルサイズ換算の焦点距離で、昔から代表的な値だった焦点距離にこだわったレンズがたくさんあります。例えば、フォーサーズ規格のレンズでは、10.5mm、42.5mmなど。APS-C対応のレンズでは19mmなどと言ったレンズが存在します。

どれも一見すごく中途半端な焦点距離に見えますが、それぞれ35mmフルサイズに換算してみると、以下の焦点距離に相当します。

フォーサーズ10.5mm -> 21mm相当
フォーサーズ42.5mm -> 85mm相当
APS-C19mm -> (約)28mm相当

これらはすべて35mmフルサイズでの代表的な単焦点レンズの焦点距離になっています。

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焦点距離から写る範囲をイメージしやすい

撮影する人のメリットとしては、35mm換算で何ミリ、と言われると、レンズが写し込める範囲や、パースなどをイメージしやすいというところがあります。

35mmフィルムカメラを長く使ってきた人ほど、からだの方がレンズの焦点距離ごとの写りのイメージを覚えてしまっているものだったりしますから。

最初からデジタルカメラ世代で入って来た人たちも、コンパクトデジカメであっても換算焦点距離での表示が一般的ですから、いつのまにか35mmフルサイズ換算の焦点距離でレンズを考える癖が付いているだろうと思います。

厳密にはあまり意味がない、とも

イメージセンサーが35mmフィルムと同じ縦横比の2:3のものだと、換算焦点距離を35mmフルサイズと厳密に揃える意味もあります。

ですが、フォーサーズ規格や多くのコンパクトデジカメなど、画面の縦横比が3:4となっているようなイメージセンサーを使ったカメラだと、あまり厳密にレンズの焦点距離を云々する意味はない、とも言えます。

レンズの換算焦点距離を揃えると、「対角線画角」は縦横比にかかわらずほぼ一定となるはずです。ですが、画面の垂直方向の画角、水平方向の画角は、画面の縦横比が変わると変化してきます。

ですので、35mmフルサイズセンサーとフォーサーズ規格のセンサーで換算焦点距離を揃えても、画面構成を同じにすることはできないのです。

こういった点を考慮すると、0.5mmまでこだわってレンズの焦点距離をキッチリ揃えることには、実は作画上ではあまり意味はないともいえます。

マーケティング上の戦略として

35mmフルサイズでは85mm~100mm程度のレンズがポートレイトに向いているとして、特に85mmには各社ポートレイト用のフラッグシップレンズを出して競い合っています。

こういったレンズに対するイメージ(あるいは幻想?)のようなものを上手くマーケティング的に利用している、とも考えられるのが、今のレンズのラインアップになっていたりします。

明るい望遠ズームは35mmフルサイズでは70mm-200mm/F2.8というスペックが王道になりました。APS-C専用レンズやフォーサーズ向けレンズでも、この数字にならったレンズがいくつも出ています。

慣例的に分かりやすい、と思う反面、せっかくの新しいフォーマットなのだから、今までの常識に縛られない、本当の意味で使いやすい焦点距離を追求しても良かったのでは?と思うこともあります。

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