ついに35mmフルサイズデジタル一眼にも裏面照射型イメージセンサー登場

コンパクトデジカメやスマートフォンの世界では、イメージセンサーは裏面照射型、というのがすっかり常識になりました。

裏面照射型のイメージセンサーというのは、センサーの画素一粒一粒への配線をイメージセンサーが光を集める側ではなく、基板となるシリコンの板の裏側に配線を引く技術を持ち込んだセンサーのことです。イメージセンサーの世界では配線側を「表」と考えるのか、「裏面」照射型、という名前がついています。

この裏面照射型のイメージセンサーが、ついに大型センサーの35mmフルサイズ機にまでやってきました。裏面照射型センサーの概略や、なぜこのセンサーが利用されるかなどに関して見ていきましょう。

裏面照射型センサーのメリット

まずは簡単なおさらい的な内容になりますが、裏面照射型のイメージセンサーのメリットです。

従来型のイメージセンサーでは、イメージセンサーの画素が光を集める側の面に配線が引かれていました。このため、画素数が増えていくとイメージセンサーが光を集めるための面積が配線に食われる割合が馬鹿にならなくなり、センサーで光を集める効率が下がってしまっていました。

この部分は、イメージセンサーの感度の低下、ダイナミックレンジの低下として、カメラの撮る力という基礎体力に響くようになっていました。

ここでコロンブスの卵的発想で出てきたのが裏面照射型センサーです。配線を裏側に回してしまうことにより、光の当たる側のかなり多くの部分を画素それぞれの受光部分とすることが出来て、入射した光を集める効率がグンと良くなったのです。

このため、裏面照射型のイメージセンサーは、高感度に強くなっています。

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大型センサーを採用するデジタル一眼カメラでは不要と言われてきた

大型のイメージセンサーを採用するデジタル一眼カメラでは、イメージセンサーの画素一粒一粒が大きいため、配線を裏側に回しても、受光効率にはあまり大きな影響がなく、裏面照射型のセンサーにすることによる、製造の難易度アップの方が問題視されてきました。

ですが、35mmフルサイズ機では今は超高画素機がトレンドになっています。CanonのEOS 5Dsではついに画素数は5000万画素に到達しました。画素ピッチは、APS-Cの2000万画素と同等の小ささにまで達しています。

このためEOS 5Dsでは、高感度に強いフルサイズ機のイメージとは異なり、高感度特性はAPS-C機レベルにとどまっています。

これに対しSONYはα7R IIでついに35mmフルサイズセンサーにも裏面照射を持ち込みました。圧倒的に高感度に強い、という感じではありませんが、EOS 5Dsよりも数段高感度には強くなっています。

ただ、EOS 5Dsは5000万画素あるに対し、α7R IIは4240万画素と画素数にも差があり、簡単に比較するのは難しくはなっています。

35mmフルサイズセンサーにも裏面照射型センサーが導入されたと言うことは、今後さらなる高画素戦争のエスカレートがあったとしても、ある程度はこの技術によって高感度画質の確保が出来るようになるかもしれない、という可能性を示したものでもあると思います。

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