ニコンもDLシリーズで参戦。コンデジの主戦場は1型センサー搭載機へ

ソニーが最初に投入した1型センサー搭載のコンパクトデジカメの流れは、その後、その他のメーカーにもどんどん広がり、今では高級コンパクトデジカメと言えば、1型センサー搭載カメラ、と言えるほどの流れになっています。売れ行きの方でもかなり好調らしく、キヤノンなどは一気に4機種まで幅を広げてきました。

そのトレンドにようやくニコンも乗る形になり、2016年のCP+に合わせてDLシリーズ3機種を投入してきました。

今回は、1型センサー搭載のコンパクトデジカメに関して少し掘り下げてみましょう。

根底にあるのは普及型コンパクトデジカメの不調

従来型のコンパクトデジカメの市場はまだ縮小を続けています。いうまでもなくこれは、携帯電話やスマートフォンのカメラ機能の画質、機能の向上によるものです。

今ではスマートフォンのカメラでも、従来型のコンパクトデジカメと同等のイメージセンサーを搭載するようになり、スマートフォンのカメラには光学ズームレンズがないなどのハンデはあるものの、コンパクトデジカメは画質面での差別化がかなり難しくなってきています。

このため従来の普及価格帯の1/2.3型クラスのイメージセンサーを採用するタイプのコンパクトデジカメは、そもそもメーカーが発売する機種がどんどん数を減らしてきています。

小型センサーを搭載するコンパクトデジカメで元気があるジャンルは、小型ボディーにズーム比20倍~30倍の高倍率ズームレンズを搭載する「旅カメラ」と呼ばれるジャンルのカメラか、さらにズーム倍率の高いネオ一眼とも呼ばれるタイプのカメラだけになりつつあります。

スポンサーリンク
広告大

画質面で差別化を図りやすい1型センサー機

一時期高級コンパクトデジカメというと、1/1.7型センサーや2/3型センサー搭載機のことを指していましたが、この辺りのサイズのセンサーでは、画質ではある程度のアドバンテージはあるものの、絵作りに関しては大きな差別化は難しいという事実があります。具体的には、ぼけを使った絵作りがほぼ不可能です。

これに対し、イメージセンサーサイズが1型程度まで大きくなると、明るいレンズを使えば望遠側を使わなくても、ある程度のボケが期待できるようになります。

さすがにAPS-Cサイズセンサーや35mmフルサイズセンサー搭載機のような大きなボケは期待できませんが、ほどよくボケてくれるセンサーサイズです。スマートフォンのカメラからの乗り換えであれば、ボケを活かした立体感のある描写は、恐らくとても楽しい体験になるだろうと思います。

また、1型センサーになると、基底感度でも高感度でも、スマートフォンのカメラとは一線を画する画質が得られます。この辺りでも、確実に差別化が出来るのはカメラの魅力として大きな要因となります。

ニコンのDLシリーズ3機種

そんな流れの中、ニコンではミラーレス一眼を1型センサーでやっている関係からか、なかなか1型センサー搭載コンデジを発売しませんでした。ですが、今の世の中の流れはほぼ完全に高級コンパクトデジカメは1型センサーで、という方向でしたから、これ以上、機を逃すのはさすがにまずいという判断があったのかもしれません。

2016年CP+に合わせて、広角重視のタイプ、明るい標準ズーム搭載型、高倍率ズーム搭載のネオ一眼型の、3機種の1型センサー搭載コンデジを一気に投入してきました。

システムの内部的には、高速AFや高速連写が特徴だったニコン1シリーズのDNAをそのまま受け継いでいるようで、各社1型センサー搭載コンデジの中でも頭一つ抜けた高速さを誇るスペックを持っています。

広角タイプは、35mm換算18mm~50mmの超広角始まりのズームレンズを搭載するDL18-50 f/1.8-2.8、標準ズーム搭載型は、35mm換算24mm~85mmのレンジのDL24-85 f/1.8-2.8、ネオ一眼型は、35mm換算で24mm~500m相当の高倍率ズームを搭載するDL24-500 f/2.8-5.6です。

今までの1型センサー搭載コンデジには、超広角をカバーする機種がありませんでしたので、なかなか面白い存在になりそうです。

ただちょっと気になる点は、このカメラが真っ先に食ってしまいそうなパイは、ニコン自身のニコン1の市場ではないか?というところでしょうか。

まとめ

なんにせよ、これでまた一つ高級コンパクトデジカメの市場が活性化することは間違いはなさそうです。キヤノンもCP+に向けてPowerShot G7X MarkIIを投入しています。パナソニックも1型センサー搭載機で旅カメラといえそうなスペックのカメラを投入してきました。

次はメーカーごとの個性をどう出すかが問題になってくるのかもしれません。

スポンサーリンク
広告大
広告大
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です