意外と使える12年前のデジタルカメラ。オールドデジカメを楽しむ

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ちょっと捜し物をしていたら、箪笥の奥の方からちょっと面白いカメラが出てきました。キヤノンのPowerShot Pro1。かなり昔のPowerShotシリーズのハイエンドモデルとして作られたカメラです。

調べてみたらもう12年前の製品。著者がデジタル一眼レフに手を出す前、最初に買った本格的な機能のデジタルカメラです。

スペックをおさらい

確かこのカメラ、発売当時は12万円ぐらいのプライスタグが付いたはずです。いまであれば、EOS Kissなどエントリークラスのデジタル一眼レフのダブルズームキットが買えるぐらいのお値段です。

中身は、35mm換算28mm~200mm相当のズームレンズ搭載。コンパクトデジカメ初のLレンズと言うことで注目を集めました。

イメージセンサーは2/3型で800万画素の「CCD」。今やデジタルカメラのイメージセンサーは完全にCMOSに置き換わってしまっていますので、CCDというだけで時代を感じます。

液晶モニタは2型ぐらいの小さなモノで上下方向に視野角が恐ろしく狭いです。IPS型ではなくTN型のパネルのようです。バリアングル形のモニタになっていますが、これは、便利性からそうしたのではなく、液晶パネルの視野角の狭さをカバーするためにバリアングルにせざるを得なかった、という感じもします。

ボディーは液晶モニタが小さいせいもあって、高さが低くコンパクト。グリップの形状や右手親指部分のボディーの形状が非常に工夫してあることもあって、ものすごく手にフィットするデザインです。

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撮れる写真は基底感度であれば素晴らしいもの

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このカメラの基底感度はISO50と低めなのですが、この感度で撮った写真は実はびっくりするほど美しい写真が仕上がります。

少し大きめの2/3型のセンサーで、今では低画素数にもなってしまう800万画素という控えめな画素数のおかげで画素一粒の面積が十分取れているせいか、今のデジタル一眼レフ顔負けの安定感の高い画像を出してくれます。

また、CCDは画素の配線が単純な分、CMOSよりも開口率が優れている部分も効いているのかもしれません。

オートフォーカスの速度も実用的で、レンズ性能も広角側で若干倍率色収差が目立つ以外は非常に優秀です。液晶モニタが小さくピントの確認が難しい部分以外、12年前のカメラが今でも実用性十分というところには驚きます。

ただ、当時の映像エンジンは処理性能が低く、特にノイズリダクションの能力が極めて低いです。このため、ISO100に感度を上げただけで高感度(?)ノイズが浮き始めてしまう部分には、見事に時代を感じます。

逆に基底感度ではイメージセンサーから出る信号の質の高さをそのまま活かす形の絵作りが行なわれている感じで、余分な画像処理が入っていない雰囲気です。このことがISO50で撮った際の、非常にスッキリとした鮮鋭度の高い写真につながっている感じです。

この辺の画像の雰囲気は、昔の、ある意味素朴なデジカメならではの良さかもしれません。

デジカメの世界では12年前程度でも既にオールドカメラ

デジカメの世界はそれ以前のフィルムカメラとは進化のスピードが段違いです。このため、5年もたつとカメラはだんだんと機能、性能、画質面で色あせた雰囲気が出てきてしまいます。そういった流れですから12年前のカメラなんてモノは、もう完全にオールドカメラと言ってもいいものです。

ですが当時のカメラでもしっかりしたものは、今でも十分に通用するだけの画像を作ってくれます。

今回取上げたPowerShot Pro1などは出物がほとんどないでしょうが、同時期には他社からも同様のスペックのカメラが何機種も出ていました。デジカメはあっという間に陳腐化してしまうジャンルの製品ですので、これらのカメラは恐らくジャンク同様の価格で入手できるでしょう。

懐古ではありませんが、こういったカメラもまだまだ遊べる機種です。もし、中古のカメラの中にこのような製品を見つけたら、ちょっと手を出してみると面白い体験が出来るかもしれません。

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