APS-HサイズQuattroセンサー搭載、sd Quattro Hデビューへ

すべての画素に(ほぼ)完全な色情報を持つ、唯一無二のイメージセンサーFOVEONを搭載したシグマのミラーレス一眼sd Quattro。開発中から予告されていました、より大きなAPS-Hサイズセンサーを搭載するsd Quattro Hがやっと登場となるようです。

先日、シグマから12月20日発売予定とのアナウンスがありました。

今回はこの機種とFOVEONセンサーに関して少し掘り下げてみます。

sd Quattro Hのスペック

sd Quattro Hが搭載するイメージセンサーは、sd QuattroのAPS-Cサイズセンサーよりも一回り以上大きく、通称APS-Hサイズと言われるセンサーを搭載しています。

センサーサイズは26.7mm x 17.9mm。35mmフルサイズとの換算倍率は1.3倍になります。

35mmフルサイズセンサーを搭載する前のキヤノンのEOS-1Dシリーズと同等のセンサーサイズになっています。

このサイズの中に有効画素数約3,860万画素が詰まっています。

FOVEONセンサーではイメージセンサー自体が3層構造となっています。そして日本のカメラ関連の決まり事の中での総画素数は、FOVEONセンサーの場合には3層ある感光層すべての画素数を合計した数での表示が可能になっています。

このため生成されるJPEG画像の解像度と有効画素数の間には大きな差が出来ます。

現行のFOVEONセンサーの場合、第一層の画素数は約2,570万、第二層、第三層は約640万画素となり、これらの合計で約3,860万画素、との表記になります。

超解像技術などを使って拡大を行わない、ストレートに生成された画像の解像度は、6,192 x 4,128ドットになります。約2,500万画素のデジタルカメラと考える方が分かりやすいかもしれません。

冒頭に、今のFOVEONセンサーはすべての画素が「ほぼ」完全な色情報を持つ、と書いたのは、緑の色を感じる第二層、赤い色を感じる第三層の画素数は、青の色を感じる第一層の画素数の1/4分しかないからです。

その部分は、第一層で感じる光から補完処理を行うことで、ほぼ完全な色情報になるとされています。

なんにせよ、実際にFOVEONセンサーを使うカメラで撮影された画像には、有無を言わさぬ強力な画質があります。

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弱点もあるFOVEONセンサー

FOVEONセンサーは原理的にカラーフィルターが不要な部分がメリットにつながっていますが、逆にその部分が弱点にもなっています。

原理の説明の中では、イメージセンサーの感光層の第一層が青、第二層が緑、第三層が赤の光を感じることになっていますが、実際にはそこまでキレイにBGRの色情報が分離しているわけではないようなのです。

特に第一層は全部の色の光を感じているはずです。

RGBのカラーフィルターを使って完全に色情報をより分けていない分、ギリギリのところでの色の分離が悪いことがこのセンサーの弱点とされています。

高感度になるとFOVEONセンサーは色の再現もかなり崩れてくる絵柄が悪い特徴なのですが、そういったところもこの弱点の影響かもしれません。

カメラ自体の性能も前時代的だが

シグマの作るカメラの性能は、残念ながらいわゆる「いまどき」のデジタルカメラしてはちょっと残念な部分が多くなっています。

オートフォーカスの遅さ、動作のキビキビ感の薄さ、撮影後のデータ書き込み速度の遅さ、高感度特性の悪さなどなど、カメラ自体の完成度としてはまだまだの部分があります。

ですが、一度ハマればそういった負の部分をすべて吹き飛ばせるだけの凄みのある絵が撮れます。それだけでこのカメラの存在理由があるといってもいいかもしれません。

sd Quattro Hでは、レンズは35mmフルサイズのレンズを使わなくてはならないと思いますが、シグマのレンズには非常に優秀なレンズがたくさんありますから、そういったレンズ資産を最大限活かす意味でもこのカメラの存在は重要になるかもしれません。

sd Quattro Hがどんな写真を見せてくれるか、今から楽しみです。

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