Arm版Windows 10遂に始動へ。年末年始の新製品にご注目

去年大々的に発表が行なわれて衝撃を与えたArmアーキテクチャCPU向けのフルセットWindows 10、遂に新製品が形として世に出ることになりそうです。

先日行なわれたクアルコムの技術者向けイベントで、大々的に新製品のお披露目が行なわれました。

まずはASUSとHPから2in1タイプのパソコンが登場します。

最大の武器は超長時間のバッテリー駆動

最初に登場するASUSとHPのSnapdragon搭載PCは、従来のノート型パソコンとはレベルの違う省電力性能を実現しています。

動画再生を20時間以上行えたり、700時間に及ぶスリープ時間が実現できる性能を有しています。

通常のオフィスソフトの利用などであれば、数日に一度バッテリーの充電を行なうだけで運用が出来るようになるかもしれません。そのあたりもまさにスマートフォン並、となる可能性があります。

また、SoCはSnapdragon 835ですので、最大リンクアップ速度が1Gbpsに及ぶ高速のLTE用モデムを内蔵しています。

いつでもどこでも常にネットにつなげるPC環境を実現可能になる訳です。

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Win32アプリの体感速度もそこそこ

Arm版Windows 10の本体や各種ライブラリ、アプリケーションソフトの実行環境は、当然Armアーキテクチャの機械語で書かれています。

このためOS操作などは全てサクサク動作するはずです。

従来のWindows向けのアプリケーションソフト、通称Win32アプリは、一部、インテルCPUの機械語をエミュレートしながら動作することになります。

このためArmネイティブなプログラムよりも動作速度はかなり落ちるはずです、原理的には。ですが実際の所はそこそこ実用性の高い実性能が実現されているようです。

これはWin32アプリから呼び出される各種サポート用ライブラリ(DLLなどの中身)の方は、Armネイティブなコードで書かれているからです。

Win32アプリから呼び出された各種機能のサブルーチンはArmネイティブなコードで実行されるため、動作中にエミュレータが絡むことはなくフルスピードでの実行可能です。

このため、そういったサポートライブラリの出番の多いオフィスソフトなどでは、インテルCPU向けに書かれたコードを実行する割合が相対的に低くなるため、十分な実用性を出せる形になる訳です。

サポートライブラリに頼らない、インテルCPU向けのコードで書かれた処理をゴリゴリ動かすようなアプリだと、その部分の処理性能は大きく低下するはずではあります。

オフィスソフトなども含めたSnapdragon搭載PCの操作感は、ATOMを使ったPC以上、Core i3搭載機以下、ぐらいの感触だそうです。

今のATOM搭載PCはかなりの実用性を備えていますから、WoA(Windows on Arm)デバイスも一般的な用途には十分な性能があると言えそうですね。

価格もスマホ並?

ArmアーキテクチャのSoC搭載のPCは主要部品がほぼスマートフォンの上位機種と同等です。

SoCは現状のハイエンドチップ、Snapdragon 835。メインメモリは4GB~8GB。ストレージはスマートフォン向けの次世代のものとなる、eMMCよりも高速化されたSSDを64GB~256GB搭載しています。

液晶パネルはサイズこそ大きいもののフルHD解像度。さすがにバッテリー容量はずっと巨大ですね。

主要パーツをスマートフォンと共用している関係もあって、価格面もスマートフォン上位機種と横並びになりそうな感触です。

ASUSのエントリー機、メモリ4GB、ストレージ64GBの機種は、599ドルでの発売が予定されています。日本では7万円+αぐらいでの販売になるでしょうか。

これはむしろ今のハイエンドスマートフォンよりも安いぐらいの価格です。

こちらの観点からもパソコンの常識に変革をもたらすマシンになるかもしれません。

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