レンズ交換式デジタルカメラでAPS-Cセンサーを採用するメリット

2014年の終わり頃にCanonがEOS 7D MarkIIというカメラを発売しました。

このカメラの先代は進化のペースが異常に速いデジタルカメラの世界で、5年もモデルチェンジを行わなかった珍しい機種です。

デジタル一眼レフの世界では、イメージセンサーが大型の35mmフルサイズ機が主流となりつつあるとメーカーも利用者も考えていたところに、まさに満を持してCanonが現時点で出来ることをすべてつぎ込んだような製品となっていました。

前のモデルから5年待たされたこともあり、発売時で20万円近くの高価な製品であったにもかかわらず、この機種がメーカーの予想を超えて売れ行きを伸ばすことになりました。

画質の点では間違いなくAPS-Cセンサー採用機よりも35mmフルサイズセンサー採用機に軍配が上がります。

ベース感度付近ではほとんど差のない画質を得られますが、35mmフルサイズセンサー採用機にはより高画素数、高解像度を実現できる機種もありますし、なにより高感度の画質に大きな差が現れるようになっています。

APS-Cセンサーを採用するカメラも高感度画質は進歩してはいるのですが、35mmフルサイズセンサー採用機はそれ以上の速度で画質が進化していっているのです。

そんな流れの中でもEOS 7D MarkIIはAPS-Cセンサー採用のフラッグシップモデルに、根強いニーズがあることを証明しました。

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APS-Cセンサー採用機のメリット

APS-Cセンサーを採用するデジタル一眼カメラでは、35mmフルサイズセンサーを採用するカメラと物理的に同じ焦点距離を持つレンズを使用しても、実質の焦点距離(換算焦点距離)が長くなった効果があります。焦点距離200mmのレンズを装着しても、実際に撮影できる画角は300mmや320mmのレンズに相当する画角になり、より望遠の効果が得やすくなります。

35mmフルサイズセンサーを採用するカメラはAPS-Cセンサーを採用する機種に比べて高感度の画質は数段上ですから、エクステンダーと呼ばれる、レンズの明るさは落ちるけれども焦点距離を1.4倍とか2倍に伸ばすことの出来るアダプターレンズを使用して焦点距離を伸ばしてやるという方法もあります。

ですが、エクステンダーレンズを取り付けると厳密にはレンズの描写が悪くなりますし、オートフォーカスの動作速度が落ちます。

このため機動性を落とさず実質の焦点距離を稼ぐことの出来るAPS-Cセンサーのカメラには根強いニーズが残っているのです。

また、イメージセンサーが小さいということは、一眼レフのミラーやシャッターなどの可動パーツを小さく、軽く作ることが出来るということでもあります。動く部品が軽く小さくなるということは、それらを高速に動作させるのにより適しているということでもあります。

つまり連写の速度を上げたり、シャッター速度を速くしたりするのがより容易になる、ということでもあります。

たとえばここで取り上げたEOS 7D MarkIIは電圧の高い特別のバッテリーを用いることなく、オートフォーカスが追従する状態で、最高1秒あたり10コマの高速連写を実現しています。

APS-Cセンサー採用機のデメリット

35mmフルサイズセンサー採用機との比較ということでは、やはりどうしても画質面では負ける部分が多くなります。

ベース感度付近の画質ではほぼ肩を並べるといってもいいレベルの画像が得られますが、高感度の画質では今はかなり大きな差が出来ています。

APS-Cセンサー機の高感度画質も確実に進歩しているのですが、35mmフルサイズセンサーを採用する機種はそれを上回る速度で高感度の画質が進化しました。

高感度の領域ではISO感度にして数段分以上の差があります。

また、35mmフルサイズ機には最高約5000万画素という極めて高解像度のイメージセンサーを採用する機種があります。

これに対しAPS-Cセンサーでは約2400万画素の機種が最高で、最高解像度という点でも35mmフルサイズ機に軍配が上がります。

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