デジタルカメラで単焦点レンズの「不自由さ」を楽しむ

フィルム時代のレンズ交換式カメラは、レンズとセットで購入する際についてくるレンズは単焦点の標準レンズ、というのがお決まりのパターンでした。

当時はまだまだレンズ設計・製造の技術が進んでおらず、ズームレンズは高価で性能面でもまだまだといった部分がある存在であった、ということも理由の一つではあります。

今では安価な標準ズームレンズでも、一般的な使い途では十分な性能を発揮する製品が作れるようになっています。このためレンズ交換式カメラを購入しても、単焦点レンズを使ったことがないという方も多いかもしれません。

ですが、いまだに単焦点レンズが作られ続けているのにはやはり理由があります。また単焦点レンズを使うこと自体、難しさもありますが、それ以上に楽しさもあります。

単焦点レンズのメリットや楽しさを少し取り上げてみましょう。

  • 単焦点レンズのメリット

単焦点レンズのメリットをレンズの構成の面から考えると、ズームレンズなどに比べて設計上の無理が圧倒的に少ないことが上げられます。

このためシンプルな構成で、描写も素直で高性能なレンズが多くなっています。レンズの構成枚数も少なく出来るため、ゴーストやフレアなどが出にくいレンズも多くなります。

最近はズームレンズでもボケが自然なレンズが多くなりましたが、それでも単焦点レンズにはまだ1歩譲る製品が多いと思います。

また、やはりレンズの構成に無理がないため、歪み収差が少ない製品が多いのも単焦点レンズの特徴です。

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    単焦点レンズの「不自由さ」

当然のお話ですが単焦点レンズではズーミングが出来ません。ですので、フレーミングの自由度、というよりはお手軽さではズームレンズには及びません。

単焦点レンズでも使う人間が動き回れば、フレーミングをほぼ自在に行うことが出来ますが、撮影の場所によっては動き回れる範囲に限りがある場所もあります。

そういった場所での撮影の自由度は、どうしてもズームレンズにはかないません。

  • 単焦点レンズ撮る写真は「足で稼ぐ」

単焦点レンズでは、ズーミングによってフレーミングをその場で変化させることが出来ませんから、自然とカメラを使う人間が歩き回ってフレーミングを調整することになります。ですので、単焦点レンズで撮影する際には「足で稼ぐ」ことになります。

こうやって撮影者が歩き回ってフレーミングを調整していると、自然とパースのかかり具合の変化を見ることになります。その部分をちょっと意識してやることで、写真に変化を与えたり、その後の画面の作り方を変化させていくことも出来るようになります。

同じ場所からズーミングだけに頼って画面の「切り取り方」を変化させているだけではパースの変化に気づかず、それを写真の組み立て方に活かしていくことをマスターするのはなかなか難しいかもしれません。

単焦点レンズで撮影をすることは、そういった写真の「文法」の一つに気づけるチャンスでもあるのです。

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