パソコン、スマートフォン、テレビなどのディスプレイの解像度

普段からスマートフォンをメインで使っている方などで、「パソコンのディスプレイの解像度はなんであんなに低いんだろう?」と思われた方はいらっしゃいませんか?

最新のフラッグシップモデルでは、スマートフォンのわずか5インチとか6インチのサイズの中に、1920×1080ドットとか、2560×1440ドットなどと言った極めて高密度でドットが作り込まれるディスプレイが採用されています。

これに対して、パソコンのディスプレイでは、24インチの画面などに1920×1080ドットぐらいが今の一般的なディスプレイでしょうか。液晶のサイズを考えると、確かにスマートフォンに比べると圧倒的とも言えるほどに、ドット数が少なく感じられます。

これは一体なぜでしょう。

  • 解像度を使う方向が異なる

スマートフォンを機種変更してきて画面の解像度がずっと高くなっているのに、表示される文字の大きさ、あるいは、表示される文字の数があまり変化していないことに気づかれた方はいらっしゃいますか?

スマートフォンのOSでは画面の解像度の高さを利用する方向性が、Windowsパソコンとはちょっと違っています。

Windowsパソコンでは、そのままだと画面の解像度の高さは、直接そのまま画面に表示出来る文字数の多さに繋がります。ですがスマートフォンの場合には特に利用者が設定を行わない限り、画面の解像度の高さはフォントのきれいさを増す方向に利用されます。

1つの文字を構成するドット数が増える形になり、画面上に表示される文字の大きさは、解像度にかかわらずある程度一定のサイズになるように制御されています。

この部分がパソコン用のディスプレイとスマートフォンのディスプレイとで、解像度、というよりはドット密度(dpi)が大きく異なる理由の一つです。

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    利用する距離の観点

先日PC Watchに掲載されたコラムにディスプレイの解像度に触れたものがありました。この記事の内容に不自然な部分があるのに気づかれた方はいらっしゃいますか?

その記事は、ディスプレイを利用するにあたっての大変重要な観点が一つごっそりと抜け落ちているのです。

記事の中では、大きな映画館では25mもあるスクリーンに「わずか」4k解像度の映像しか映していない、という内容が記されていますが、スクリーンのサイズと映像の解像度だけでお話をしても実はあまり実のある内容にはなりません。

映画館のスクリーンをスマートフォンを利用するような距離、30cmとか40cmの距離から見る人はいないからです。

もうおわかりと思いますが、ディスプレイの解像度やドット密度のお話をする際には、そのディスプレイを利用する「距離」の観点を抜きにしてお話をする意味はないのです。

50インチの液晶テレビのドット密度は確かに低いでしょうが、50インチの液晶テレビを通常パソコンのディスプレイを利用するような距離で視聴する人はいません。

同様に、ノートパソコンのディスプレイとデスクトップパソコン用のディスプレイの解像度、ドット密度も同等に語ってもあまり意味がありません。通常の使い方では、ノートパソコンのディスプレイの方が、デスクトップパソコンのディスプレイよりもずっと近い距離で使う事が多いからです。

  • 本当は新しい基準が必要

このように、今ある基準のディスプレイのサイズと解像度、ドット密度だけでディスプレイの解像度の議論をするのには実はちょっと無理があるのだろうと思います。

本当にこの観点をきちんと論じたいならば「見た目のドットの大きさ」を表せる単位を新たに作る必要があるのだろうと思います。ドットの物理的な大きさと利用する距離の変化を考えるならば、「1ドットの見た目上の角度」で議論しなければならない話題なのでしょう。

そろそろ、こういった観点の新たな基準が必要になる時期になっているのかもしれません。

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