カシオならではの大胆な仕様。まさかの「190万画素」コンデジ登場

15_03_01

スマートフォンのカメラも含め、デジタルカメラは未だに「画素数信仰」的なものが続いています。

消費者にとって一番分かりやすい具体的な指標が画素数、というのはあるとは思います。明確にあの機種よりこっちの機種の方が「数字が大きい」と出来ますからね。

ただ、デジカメで撮る写真のことが分かり始めたユーザーには、写真は画素数だけでは決まらない、というのはかなり普遍的な常識になりつつあることも事実ではないかと思います。

そんな中、カシオが驚きのスペックのデジカメを発売します。なんと今の時期に画素数約「190万画素」という、超のつきそうなレベルの低画素機です。

なぜこんなセンサーを搭載したのか、そこにはしっかりとした、かつ、ものすごくとんがったこのカメラの性格付けがありました。

今回はユニークすぎるぐらいにユニークなカシオの新機種、Outdoor Recorder EX-FR110Hを取り上げます。

スペック

Outdoor Recorder EX-FR110Hはカシオのヒット作となった、超広角レンズを備えカメラ部と液晶部を分離可能な、アクションカメラ的性格も持ち合わせたOutdoor Recorderシリーズの最新作です。

レンズは35mm換算20mm相当の超広角レンズを搭載。

このカメラ最大の特徴であるイメージセンサーには、1/2.8型の約190万画素裏面照射型CMOSセンサーを搭載。

画素数を思い切り抑えた分、画素一粒の面積がコンパクトデジカメとしてはあり得ないレベルの大きさになって、非常に高い感度設定を可能にしています。常用ISO51200の設定が可能になっています。

その代わりに犠牲になったものは解像度で、静止画も動画もフルHD解像度(1,920 x 1,080ドット)に特化したカメラとなっています。

その他のスペックはOutdoor Recorderシリーズ共通のもので、高い耐衝撃性、防水・防塵性能などを誇ります。

カメラ部を分離して、単体でアクションカメラ的な利用ももちろん可能になっています。

スポンサーリンク
広告大

高い高感度特性

このカメラのセンサーは、元々はハンディーカムなどのムービーカメラ向けに作られたセンサーを流用したものかもしれません。このため基本の縦横比が16:9となっていそうです。

ムービーカムでは低照度下での画質を考慮するのと、静止画撮影は「おまけ」と考えて良いことから、動画撮影に必要な水準に画素数を抑えて感度を稼ぐセンサーが多くなっています。

Outdoor Recorder EX-FR110Hのセンサーも同じ流れの製品のように思えます。

ざっと画素ピッチを計算してみると、Outdoor Recorder EX-FR110H搭載のセンサーは2.8ミクロン程度はありそうな計算になります。

APS-Cセンサーで約2,000万画素の、EOS 7D MarkIIで使われるセンサーは画素ピッチが4ミクロン程度。1型で約2,000万画素のセンサーだと、画素ピッチは2.4ミクロン程度になります。

つまりOutdoor Recorder EX-FR110H搭載のセンサーは、基本的な素性では1型の今主流となっているセンサーを超える高感度特性を持つ可能性がある訳です。

このことからISO51200の設定でも、ある程度の実用性を伴う画質が実現できている可能性があります。

低感度画質にも可能性

かつての裏面照射型のセンサーは高感度ではそこそこの画質がありましたが、低感度側の画質は他のセンサーに比べると今ひとつで、基底感度でもガサガサした感じのあまり良くない画像しか作れない印象がありました。

今はそのあたりはかなり改善されてきているのですが、Outdoor Recorder EX-FR110H搭載のセンサーが低感度の素性が良い場合、低感度で撮る写真の画質にもかなり期待が持てる可能性があります。

なにせ、大型センサー並みの大きな画素を実現しているのですから、白飛び、黒つぶれしにくい広いダイナミックレンジが原理的には実現可能です。

また、センサーの素性が良ければ低感度では無理なノイズリダクションをかける必要がなくなりますから、スッキリした自然な絵柄が実現できるかもしれません。

元々の狙いが低照度下での撮影をターゲットとしたカメラですが、中身を考えるとちょっと違う使い方も面白そうです。

印刷目的では、A4以上の大判印刷にはかなり苦しい解像度ですが、2Lぐらいまでの印刷やblogやSNSに掲載するための写真ならば十分な解像度もあると言えます。

そちらの面でもちょっと注目してみたいカメラですね。

スポンサーリンク
広告大
広告大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする